2009-06-25(Thu)

子太郎が来た

私は小さいころ隣の犬にかまれた事があり、あまり犬に近寄らなくなってしまった。
唯一友人宅の愛犬 チェリーのみは可愛いと思う。
子供たちは 皆犬が大好き。
以前から犬が欲しいといってはいたが、どうせ面倒見るのは私になるに決まってる!  と拒否してきた。

そんな我が家に犬がやってきた。  名前は子太郎。
義母が 我が子のように可愛がっていた 芝犬である。

義母は 自分のことより子太郎のことをずっと気にかけていた。
どんなに自分がつかれていても 早朝と夜の散歩は欠かした事がなかった。
外出していても 子太郎が待っているからと 急いで帰る。
子太郎も 母が帰ってくると 尻尾を振って喜んでいた。

事故があった日 子太郎は 母をずっと暗い庭でぽつんと待っていた。
あとで聞いたことだが 最後は自分の毛布を食いちぎっていたそうだ。

動物病院で2ヶ月過ごした後 我が家に来ることになった。

常に 母のために何が出来るかを考えていた。
今 出来る唯一のことは 子太郎をしっかりあずかり面倒を見ることである。

立派な犬小屋も用意した。えさもたっぷり買った。
朝、晩の 散歩は 予想以上に子供たちがやってくれた。
私は そばを通ると必ず子太郎をなで、話しかけた。

我が家にきた当初は元気がなく心配されたが、1ヶ月たつとすっかり家族の一員になった。
子供が一人増えたようなものである。

寝るときだけはロープなしで玄関に入れてあげる。
家に入ってはいけないと言い聞かせ、大体いい子にしている。

でもたまに 朝がた鳴いて起こされることがある。
おなかがすいたのか のどが渇いたのか 早く散歩に行きたいのか。
乳児を育てている時期の母親に戻った気分。
寝不足で眠い。

ある日長男を早朝駅まで送り、へろへろだった私はもう1度布団に入った。
雨も降っていることだし、えさだけあげて 散歩は後回し。

はっと目が覚めたら変な物音。
居間に行くと いてはいけない子太郎が居間にあがり、しかもテーブルに上り、
長男の長ご飯の残りを食べていた。
「こら!! ナにやってんの!!」と怒鳴ると 部屋中を逃げ回る。
怒る私に背をむけ、しゅんとしている。

「ごめんなさい、もうしません、そんな怖い顔しないで」という声が聞こえてくるようだった。
すっかり うちの四男になっていた。

先日病院に、母に会いに行き、「子太郎はうちであずかってるからね!!
げんきだからね!!」 というと
「ああ、そうなの」母はうなずいていた。

いつかまた 母が子太郎を散歩できる日が来ると イメージした。
2009-06-14(Sun)

マッスルミュージカル

私は コンサートに行ったり、ショーなどイベントに行くのが大好き!!
今日は、前から行きたかった マッスルミュージカルにいってきました。

休憩をいれて3時間にわたる公演。
ことばにできない 熱気と興奮。
男女合わせて40人くらいいたでしょうか?
休むひまなく 走り、跳び、踊り。
マジックあり 火も鳩もとびだすといった 意外性のある構成。
でもストーリー自体は ラブロマンスと冒険ものの合体といった感じで 年齢関係なく楽しめるステージでした。

出演者はほとんど20代でしょうか??
どれだけ練習を重ね、役作りに励んできたのでしょう。
裏には舞台に立てない控えもあったに違いありません。
その過程を想像すると、今の自分たちの世代にはない がむしゃらな気持ち、夢を追いかける気持ちが はっきりと見えてくるのでした。
大人もあんなふうでもいいのに。

時間を忘れ 会場一体のステージ。
やっぱりやめられません。
ここのところずっ忙しくと体は疲れていましたが、気持ちが軽く元気になっていくのがわかりました。

うちに帰って 息子に、「池谷直樹とハイタッチしたよ!!」と自慢している私はミーハーでしょうか?
2009-06-06(Sat)

お見舞い

ひさしぶりに義母に会いに行った。
事故から3ヶ月以上が過ぎた。
最悪のとき 私は母に呼びかけながら、治ることだけをイメージしていた。
そのときのイメージは、母はにこにこ笑って車椅子に座っている、幸せそうな母。
あのころは生死をさまよい、高熱が続き、そうなって欲しいと願うだけだった。

不思議なもので 今、母は車椅子に座っている。
正確に言うと車椅子の練習をしている。なんと立つ練習もしている。
本当に神がいるのなら 感謝の気持ちでいっぱいだ。
顔色もいい、ご飯も食べれるようになった。
母はがんばったのだ。

記憶だけがのんびりしている。
私が会いに行っても誰だかわからない。
「私誰だかわかる?」
「さあ、思い出せるかしら???エッと、だれかしら????」
「えいちゃんのお嫁さんのか・お・り。   かおりちゃんて呼んでたでしょ?   かおりちゃんていってご覧。」
「かおりちゃん」
「そうそう!!」
こんな感じ

たわいもない話をし、母は あ、そうなのお とわかったようにあいずちを打つ。
でも本当は 違うという事を みんなはしっている。

でもそれでもおしゃべりが出来るようになった。
笑うようになった。
私の手を握り返してくれるようになった。
ただ ここにいてくれる事が うれしいのだ。
少しくらい おかしなことを言っても いろんなことを忘れていても、会いにいけるということが幸福なのだ。

帰り際に
「お母さん、また来るね!!  それで私の名前なんだっけ??」
「うーん  誰だったかしら  ゆみこ??」
「違うでしょ、かおりちゃんでしょ?」

母は何か同じ事繰り返しながら ちょっと考えるフリをしていた。
2009-05-21(Thu)

財布をなくしたこと

先週末の事。
子供の野球に行こうと、お弁当や飲み物を買いにコンビニに寄りました。
買い物を済ませ、レジに荷物を預け、お財布持参でお手洗いにいきました。
あー忘れそうだから忘れないようにと思いながら、赤い財布を棚に置いた私。
予想通り お財布を置いたまま出てきてしまったのでした。

気がついたのは1時間半後。
青くなり、ドキドキしながらそのお店に行くと、お財布はレジに届けられてはいませんでした。
次にはいった人がお持ち帰りしてしまったのでしょう。

現金は約5000円。
それよりも 免許証やカード類がショック。
せめて財布だけでも置いていってくれてればと ごみ箱を探しましたが  やはりありません。

あーあ、やってしまったよ〜〜

そのとき我ながらすごいと思ったこと、立ち直り、切り替えが早かった。
起きてしまった事は仕方がない、次どうするかが大事だと いろんなことから学んでいましたから。
それに もってってしまった人を恨んでもお財布は戻ってこないし、不注意は自分の責任。
カード会社にすぐに電話をし、警察にも盗難届けを出し、3日後には免許の再交付を済ませました。

もしかしたら出てくるかもと、可能性が小さい事に期待するよりも、ないとあきらめていた方が万が一出てきたとき うれしい事でしょう。
あの5000円はもしかして誰かを助けたのかも?と考えておいた方がオキラクデでいのです。
それに そんな時神様は存在していて その相手の人はいつかおしおきされるのではないかと
思うのです。

その一件を友人たちに話すと、いろんなアドバイスをくれました。
カード類は別べつに持っていた方がいいよ。
免許証は車に入れておくといいよ。
お財布だけもって買い物行くと置き忘れちゃうよ。  などなど。

悲しい事でも 学ぶ事がたくさんあり、意味のある出来事になりました。

買ったばかりの赤いお財布でしたが すぐボタンが壊れちゃったし なんかしっくりしなかったので
さよならする運命だったのかしら。
おかげでお財布には最低限のカード類を入れるようになりました。
再交付の免許証の写真は 前のより チャーミングに??にとれているし、いいこともありました。
2009-05-07(Thu)

ホームスチール

野球のルールもまともに知らない私だが、三男の少年野球の試合のときは声を張り上げて応援する。
といっても 私の応援は単純。
技術的なことはよくわからないから、失敗したときは「ドンマイドンマイ!」「落ちついて!」、好プレーの時はしつこいほどその子をはやし立てほめる。

三男はキャプテンだが まじめな性格もあって そのプレッシャーに押しつぶされそうである。
あんなに野球が大好きで、のびのびプレーしていたのに、最近はこわばった顔をしていることが多い。

先日の試合の事である。
その試合は上につながる大事な試合だった。

試合は白熱し、リードされては追いつき、逆転するとまた逆転される。
はらはらドキドキ 手に汗を握る試合とはこのこのことだ。
1点リードされたまま試合が進み、選手も応援もあせっていた。
そんな時 大逆転のチャンスが来た。

2アウト満塁。5番バッター。息子は3塁にいる。
誰もが バッターのヒットを期待していた。
そんな時、あっと思った瞬間、息子はホームをめがけて走っていた。
ホームスチール。
息子は走塁が得意で、何度もホームスチールで点を稼いできた。
1点をとろうと勝負に出たのか?
でも 結果は アウト!
3アウトチェンジ。大逆転のチャンスはなくなってしまった。
みんな肩を落とした。

誰も息子を責めなかったが、がっかりしたムード。
彼はしゃくりあげて泣いていた。
人前で泣く事なんて久しぶりなのでは?
幼いころ 兄とけんかして悔しくて泣いていた あの顔だった。

監督は「自分で出来ると思ってしたことなら 結果はどうあれ泣くな!!!」と叱咤した。
1点が欲しくて少しあせっていたのかもしれない。
あのときのホームスチールは 成功していれば同点に追いつき盛り上がったに違いないが
結果は裏目に出てしまった。やってしまったことは仕方がない。

泣きながら守備につく息子を見て切なかった。
私は声を張上げて心から 応援した。
このまま負けてしまっては 皆に申し訳ない。
本人も自分を責めてしまうだろう。

1点差で最終回を迎えた。
2アウトで息子の打順。このままおわってしまうのか?と皆半分諦め顔だった。

結果は4ボールで出塁。
あとで聞いたら なんとか塁に出る事だけを考えていたという。

そして 仲間に助けられたのだ。
2番バッターが3塁打で息子を返した。 同点!!!
次の3番バッターが 3塁打、逆転サヨナラ勝ち!!!
最後まであきらめなかった子供たちの勝利だった。

あのホームスチールは あの状況ですべきだったのか??
そして失敗したとき、つぎどうするのか??
後悔と反省は違う。
大人でも同じような場面が多々ある。
失敗してしまった事は仕方ないが 次の出来事にどう対処するか、そして十分反省する事。
同じ失敗を繰り返さない事。

家に帰って 私はあえて ホームスチールのことは言わなかった。
あれは 監督のサインではなく 自分で決めた事だ といっていた。

その夜 監督からメールが来た。
「最後まであきらめなかったキャプテンの気持ちが チームを勝利に導いてくれたのだ」と。
息子は照れ笑いをしていた。
私もうれしかった。
あのホームスチールの失敗は無駄ではなかった。





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